キャリアコンサルタント資格を武器にして将来独立することは可能なのか?
キャリアコンサルタントは、主に「公的就職支援機関」「企業内人事、労務部門」「大学」「人材派遣会社」などで活躍の場があるのですが、可能であれば独立してフリーでやってみたいと考えている方もおられると思います。
私は、キャリアコンサルタントとして42歳のときに個人事業主として独立。現在フリーランス6年めになります。
詳細は後で説明しますが、キャリコン業ど真ん中で生計を立てているわけではありません。
いろいろな事業をしつつ、事業展開しております。
私自身の体験談だけでなく、周りにいる独立系キャリアコンサルタントがどんな形で活動しているのか、いくつか紹介していきますね。
また、独立を目指す場合に、どんなことが必要になるのかも合わせて解説していきます。
【実録】キャリアコンサルタントは独立できるか?【フリーランス歴6年】
まず結論からお伝えすると、【条件付き】で独立できるかなと。
キャリアコンサルタントには独占業務はありません。つまり誰でも「キャリア相談」をすることはできます。
ということは、「キャリア相談」に対してそこまでの価値を見出すことが難しいのです。希少価値の問題ですね。
たとえば、公認会計士の「監査業務」は、公認会計士しかできないのです。だからこそ、会計士に仕事を発注するしかありません。
しかも、大企業は「監査」を受けなければいけないと法律で定められていますので、ライバルうんぬんは置いといて、必ず仕事は発生する。しかも、監査報酬はかなりの高額となります。
現状では、キャリコンサルティングに対して単価が安いのです。
なので、何かしらキャリコン以外に、自分をアピールする武器があることを前提に独立は可能になると考えます。
その面で、無資格よりキャリコン資格があると有利になります。
ただ、だからといってそれで仕事を受注できるかといえば、アピールポイントとして弱いですね。
【実録】多田の場合
私は、フリーランスになる前に、キャリコン資格以外に、心理学検定1級、心理カウンセラー資格、メンタルヘルスマネジメント「マスター」資格を保有。
- 心理学検定1級
- 心理カウンセラー資格
- メンタルヘルスマネジメント「マスター」資格
- キャリアコンサルタント資格
徹底的に、「こころ」の勉強をやってきました。
これらの資格を保有することで、対人支援の専門家であることを認知してもらうためです。
最初から、「ブランディングイメージ戦略」を取っていました。
さらに、サラリーマン時代に本を4冊出していたので、独立段階でアピールできることはある程度揃っていたということになります。
キャリコン事業など
しかし、少しアピールできる材料があるといっても、実際にはよい商品、サービスを作って、購入してもらわなければいけません。
そこで、講師経験、カウンセラー、キャリコン資格を活かして、試験対策講座を柱として事業を展開することにしました。
それが、国家資格キャリアコンサルタント試験対策講座ですね。
それと、主に副業、フリーランス、今後の方向性を迷う方に対して、1年契約のパーソナルブランディングコーチングを受注。
さらに、プロの対人支援者を目指す複合型研究施設「Shien.Lab」をオープンといった感じですね。
あくまで、私の場合は「講師経験✕資格」をベースにして、独立にこぎつけたということになります。
独立系キャリアコンサルタントの一例
では、その他ちょっとだけ一例を見ていきましょう!
- 「養成講座講師」「試験対策塾運営」で独立する
- 社労士業務(中小企業診断士、行政書士など)と合わせ技で独立する
- 大学就職支援、転職支援と組み合わせて独立する
- 相談業務のポータルサイト運営で独立する
1)「養成講座講師」「試験対策塾運営」で独立する
私と同じような「試験対策塾」の運営で独立されている方がいますね。
その他、養成講座の講師を目指す方もおられます。
実際、メイン講師でない限り、それだけでは食べていけないようですが、集客は養成学校でしてくれるので、そこは大きなメリットだと思います。
2)社労士業務(中小企業診断士、行政書士など)と合わせ技で独立する
私は、心理カウンセラー、心理学検定、メンタルヘルスマネジメントを組み合わせて活用しましたが、実際その業務をやっているわけではありません。
キャリコンは社労士業務(助成金絡み)とは相性がよく、そこを組み合わせて独立されている方はおられます。
3)大学就職支援、転職支援と組み合わせて独立する
次に、大学生就職支援、転職支援が得意なかたは、そこに特化して事業を創っておられる方を見かけます。
1人では難しいところもあるので、数人で立ち上げている感じが多いですね。あと、ある程度の人脈も必要になるかなと。
4)相談業務のポータルサイト運営で独立する
これは、もっとも難易度高いです。
ネットが得意な人が、キャリアコンサルタントと一般の方を結びつけて、手数料をもらう仕組みですね。
たとえば、相談料10,000円をお客様からもらう。手数料を2,000円差し引いて、キャリアコンサルタントに支払うという仕組みです。
キャリアコンサルタントとして独立するためのヒントは?
では、もう少し具体的にキャリアコンサルタントとして独立するためには、どうすればいいのかについてヒントをお伝えします。
- 他資格とあわせる
- 人脈を形成する
- ネット(ブログ、SNS)を有効活用する
- セミナー、研修をこなす
- ココナラ、タイムチケットで相談業務をこなす
- ライティング能力を高める
1)他資格とあわせる
過去の仕事でアピールポイントが少ない人は、他資格と組み合わせて、「ブランディングイメージ戦略」もしくは「他資格と組み合わせて新しいサービスをつくる」などを考えましょう。
たとえば、「アロマテラピー」「色彩心理学」と組み合わせて、何か新しいサービスをつくれないか。オリジナルサービスを作り出してくださいね!
2)人脈を形成する
キャリコンの仕事はヨコの繋がりから紹介してもらえることも多いです。
なので、キャリコン同士のヨコの繋がりを大事にして、丁寧に人脈形成をやっていきましょう!
3)ネット(ブログ、SNS)を有効活用する
独立開業のためのお金をたくさん用意できない方は、自力でやるしかありません。
ネット(ブログ、SNSなど)は、ほぼ無料で利用できます。
フリーランスでやるのなら、ある程度は使えないとかなり出来ることが限られてしまいます。
4)セミナー、研修をこなす
セミナー、研修系を受注できると単価は高いですね。
ただ、自分で集客するとか、選んでもらうのは難しい面もあるので、探すと講師登録ができるサイトがいくつかあるので、可能なかぎり講師登録をやっておきましょう!
5)ココナラ、タイムチケットで相談業務をこなす
これは経験値を積むという意味もあります。
これだけで、生計を立てるのはかなり難しいですが、評価をあげていくことで単価アップもすることが可能です。
6)ライティング能力を高める
最後に、ライターとして生きる道をご紹介します。
キャリア系の記事を書いてもらいたい企業、サイト運営者はわりとあります。
1文字あたり◯円とかで、発注して報酬をもらうスタイルです。
こちらも経験値が高くなると1文字あたり5円とかに。そうすれば3000文字書くと、15000円の報酬になるので、じゅうぶん生計が立ちますよね。
以上、【実録】キャリアコンサルタントは独立できるか?【フリーランス歴6年】について、お話をしてきました。ぜひ、参考にしてくださいね。
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