国家資格キャリアコンサルタント試験学科で不合格になってしまった。実技(論述&面接ロープレ)と違ってその原因はある程度自身で把握できていると思います。
実技不合格についてはこちらの記事をご確認ください。
簡単にいってしまうと、勉強不足。計画が甘かった。サボってしまったというところでしょうか。
「次は失敗は許されない!」「絶対に合格したい!」という気持ちだと思います。
キャリコン試験対策講座7年の実績のある(株)TADAJUKUが、学科試験にリベンジ合格するために、難易度、勉強法、過去問対策も踏まえて基本からお伝えしていきます。
キャリアコンサルタント学科試験は絶対基準評価
いわゆる資格試験の合否方法については、絶対基準と競争基準があります。
キャリコン学科試験の場合は、絶対基準ということになります。
絶対基準の試験 メリット、デメリット
絶対基準のメリットとしては、他の受験生と競い合わなくてよい。めちゃくちゃ優秀な人が受験していてもまったく関係ありません。自身が70点以上とることだけを考えればいいのです。
逆にデメリットとしては、問題のレベルに左右されるということ。過去4回、9回では問題の難易度が高くなってしまって、合格率は2割、3割程度になってしまいました。
試験出題者のさじ加減で、合否はどうにでもなるということですね。
絶対基準の試験で大事なこと
過去どれくらいのレベルで出題されているのかを感覚的に掴むことが大事です。
国家資格キャリアコンサルタント試験も回数を重ねてきて、概ねどれくらいのレベルが要求されるのかは把握できています。
70点を超えるための勉強法をイメージしておくことが大事です。
過去試験レベルのどこにあわせるのか
絶対に合格したいと思っている人は、第4回、第9回のレベルにあわせるべきです。
難易度をあげられたとしても合格できるレベルにしておかなければいけません。
このときに大事なことは、過去問を何度も解いたあとに、再度第1回~3回までの流れを確認。
その傾向と第4回がいきなりどの点が変わったのか。
急に何が難しくなったのかを分析すべきです。
さらに、再度第1回~8回までの流れを確認。その傾向と第9回では何が変わったのか。
このあたりをアタマに入れておけば、どこまで学習レベルをあげておかなければいけないのかは理解できるはずです。
国家資格キャリアコンサルタント学科試験の難易度は高いのか?
キャリコン学科試験は、合格率が低かった4回、9回を除いては50%以上あるので決して難易度は高くありません。
しかも多くの人が『士業資格(会計士、税理士、社労士、土地家屋調査士など)』1年かけて勉強しているわけではなくて平均2ヶ月程度の勉強期間で合格しています。
ただ、範囲は広いので、効率よくこなす必要があります。
再受験の場合は概ね勉強必要量も把握できているはずです。計画だててこなしていきましょう。
大事な箇所を網羅的に勉強することが必須です。
キャリコン学科試験の正しい勉強法。過去問対策は?
過去問から解くと書いたのですが、正しくは見る(流す)という感じです。
解説も即チェックです。
過去問からやるときにつまづくケース
問題からやっていくことが出来ない人は、理解できない、わからないまま次に進めることができません。
もしくは、わからない問題ばかりを見ていると苦痛になったり、こんなことをやっていても意味がないと思ってしまったりします。
過去問は最低でも5、6回ぶんはやる
公式サイトでは、過去3回ぶんがダウンロードできます。
この3回は当然なのですが、これだけでは少ないです。
最低でも5,6回ぶんはやりましょう。
過去問入手方法については、TADAJUKU学科担当藤原あきこの記事を参考にしてください。
1.養成講座の仲間に聞いてみる。
仲間が持っていなくても仲間の知り合いが持っていることもあるかもしれません
2.会社などで先輩や同僚にキャリコンホルダーがいればその人に聞いてみる
ここで手に入らなければホルダーさんの知り合いにも聞いてもらえないか・・・とお願いするのもアリですね。
3.人事部門に問い合わせてみる。
人事にはホルダーがいるかもしれません。会社のなかではキャリコンに一番近い部門ですから。また社内に居るホルダーを知っているかもしれませんね。
4.受験のための講座や講習会で知り合った人に聞いてみる。
1日きりの知り合いかもしれませんが、思い切って聞いてみてもいいでしょう。
過去問を高速回転させる
5回、6回ぶんを高速で回転させていると、なんとなくわかることが増えてきます。
少しづつでいいので、解説を丁寧に読む箇所を増やしていきましょう。
このときも注意点は、完璧を求めないこと。
半分くらいの問題について、なんとなく理解できていればいい感じです。
理解できる箇所を増やしていく
ある程度過去問を繰り返し確認したあとは、理解できていないところをテキストや資料で調べてみます。
そうすれば、8割程度理解できるようになります。
まだ理解できていないところは、まだ置いておきましょう。
理解できている8割をしっかり覚えていくこと。肉付けをしていきます。
暗記の量も増やす
書かれていることが8割程度理解できているなら、徐々に暗記量も増やしていきましょう。
暗記できた量が増えてくると不思議と理解も深まってきます。
そうすれば、残り2割のうち1割程度理解できるようになります。
あと理解できていない1割は捨てます。9割を完璧にこなせれば十分です。
おすすめの暗記法
私は勉強法書籍を200冊以上は読破してきました(笑)
過去16年間、大手資格専門学校で公認会計士試験の受験指導経験もあります。その指導実績を評価されて本も出版しています。
勉強法のなかでも、やはりメインは「暗記」。
私が一番大事だと思うことを簡単に説明しますね。
1と2 とにかく早く回転させる。全体をつかむ
とくに、範囲が広い試験にいては効果テキメンです。
まず、細かいことは置いといてわかることだけをかいつまんで全体を理解することを最重要視します。
そのうえで、2回め、3回め、4回めと高速で全体を回転させること。
そうすれば、理解できることが少しづつ増えるのです。
回転数は人によりますが、基本は3回転くらいまでは高速ですね。
そのあとは、少しスピードを落として中速くらいで2回転くらいすればいいですね。
3.似たような問題を一気に学習する
過去問を解いていると、似たような問題が出てきます。解説にも「あれ、この解説どこかで見たな」という箇所が出てきます。
そういった類似問題、関連問題は、一気に関連させて覚えこんでいきましょう。
国家資格キャリアコンサルタント試験の場合は、ほぼ同じ出題番号のところで同じような論点が出題されるので、横断勉強を取り入れましょう!
4.こまめに覚える
暗記は一気に長時間すると非効率です。
ちょっと覚えては休む。ちょっと暗記したら違うことをやる。
この繰り返しが超重要です。
なので、細切れ時間に覚えられる工夫をすべきです。
- なかなか覚えられないものはスマホで写真とって、スキマ時間に覚える
- カード化する
- 覚えたいページを1枚コピーして持ち歩く。次の日はまた違うページで。
- お風呂、トイレで覚える など
5.思い出す
テキストや問題集をみて覚えようとしないでください。
勉強の出来ない人は、間違いなくこの「思い出す」作業をおろそかにしています。
- テキスト、問題集を頻繁に閉じましょう。
- 目をつぶりましょう。
なにもない状態のなかでどれだけ思い出せるかが勝負です。
これが「思い出す」という作業ですね。
これと同じ原理なのが、暗記シート(チェックシート)を使った勉強になります。
6.間違いやすところを何度も確認する
すでに暗記できているところや、正解できているところをやっても意味がありません。
試験が近づくにつれて、間違いやすいところだけを勉強するようにしましょう。
間違いやすいこところ、覚えにくいところを何度もすぐに確認できるようにしておくことが大切です!
7.歩きながら覚える
こまめに覚える。思い出す。
を一気にできるのが「歩きながら勉強」ですね。
身体を動かしながら暗記すると、ものすごく定着率があがります。
ずっとテキスト、問題集を見ているわけにはいかないし、必然的に細切れになりますし、チラ見をして思い出しながら歩くことで忘れにくくなります。
試験では見たことがない問題が出題されるのは当然のこと
試験では必ず初めてみるような問題が出てきます。
これだけで傾向が変わったとはなりません。これは想定の範囲内だからです。
まったく見たことのない範囲や資料からの出題は50問のうち1割~2割程度出題されて当然のこと。
落としてはいけない問題を拾うことが最優先です。
冷静に対応しましょう。
キャリアコンサルティング技能士検定2級のほうが簡単?
最後に少しだけ裏技を。
熟練キャリコン技能士2級のほうが、実技面接は圧倒的に難しいのですが、学科試験はどちらかというと2級のほうが解きやすい問題が多いのです。
難易度もキャリコン2級のほうが簡単ですね。
なので、今後キャリコン2級も視野に入れている人や、絶対に国家資格キャリアコンサルタント資格を合格したい人は、キャリコン2級学科試験も受検してしまうことをオススメします。
以上、キャリアコンサルタント試験学科不合格のなってしまった場合にどうすればいいのかについて、難易度や勉強法、過去問対策の観点から解説してきました。
TADAJUKUでは、学科対策にもチカラをいれていますので、良ければ利用してくださいね。
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