システマティックアプローチ目標達成にむけての方策実行【キャリコン面接】

キャリコンサルタント試験【実技】対策ヒント集

国家資格キャリアコンサルタント実技面接ロープレでは、目標達成するための方策提案まで必要ありませんが、技能士2級あるいは実務では当然求められます。

目標達成までの流れについては、こちらの記事でご確認ください。

システマティックアプローチの中でも一番の中核になる部分。キャリコンの腕のみせどころですね。

まずは、目標達成にむけてどんな方法があるのかを一緒に考えるわけです。

クライエントさんにどんなことから始められそうか考えてもらう。その効果はどうか。

さらに、クライエントさんが気づいていないような方法があれば、それも提案してみる。

このあたり相談業務ではどんなことを注意しなければいけないのか、補足説明をしていきますね。

システマティックアプローチ目標達成にむけての方策実行

試験とか考えなければ、まずはクライエントさんが考えている方策をお聴きすることが鉄則でしょう。

  • 目標達成にむけて、どんなことが出来ると考えているのか。
  • まずは何から取り組んでみたいと思っているのか。
  • それを実行していく時に不安に思うことはあるのか。
  • それを実行できたときの成果、効果をどうイメージできているのか。

そして、キャリアコンサルタントとしては、クライエントさんの考えている方策について、下記の点を吟味しなければいけません。

  • どれくらい効果があるのか。
  • 具体的に明確に行動に落とし込めているのか。
  • 実現可能性はあるのか。

さらに、目標達成するためにその他の方法はないのか。

クライエントさんが気づいていないようなことがあれば、キャリアコンサルタントから追加で提案してみるという流れです。

試験では・・・

ただ、試験だと上手くいかないケースも多々あります。

ちょっと紹介してみますね。

CC:「その目標を達成するために、どんな方法とか考えられそうですか?」

CL:「うーん。それがわからないんですよね。どうすればいいでしょうか?」

といったやり取りです。

もちろん、実務でも「わからない」という回答は十分考えられますが、私の感覚ではクライエントさんは1つや2つくらいは案を持っていることがほとんど。

ただ、それを実行するうえで不安があったり、勇気が出ないといった感じです。

試験では、目標設定のあとに「どんな方法とか思いつきますか?」と聞くと、圧倒的に上記のように「わかりません」という返答になってしまうのです。

打開する方法

クライエントさんに方策提案を聴く場合は、かなり配慮して関わってあげるようにしましょう。

たとえば、こんな感じです。

「その目標を達成するために、初めてのことですごく不安な気持ちも強いと思いますが、まず小さなことでもいいので、今これなら出来そうかなと思えるようなことがあれば教えてもらえますか」

かなり丁寧な対応になりましたよね。

これで先ほどよりは、考えてもらいやすくなったかと思います。

とにかく丁寧に方策を聞きだしてみる。共感・受容+スモールステップ話法が効果的!

方策実行に向けてのステップ

方策を実行する前に、再度念入りに下記を確認しておきましょう。

  1. 各選択肢のメリット、デメリットの比較
  2. 方策実行にともなう利点と損失

1)各選択肢のメリット、デメリットの比較

目標達成するための方法は何個かあるはずです。

それぞれの方法においてメリット、デメリットが存在するため、そこをしっかりと比較しながら整理しておきましょう。

たとえば、自分のHPを作成するという目標を達成するために。

HPをつくりたい メリット デメリット
方策①:業者に頼む ・見栄えがよい

・時間短縮

・お金がかかる

・自分で修正しづらい

方策②:自分でつくる ・コストを安く抑える

・すぐに修正できる

・出来が素人っぽい

・時間がかかる

2)方策実行にともなう利点と損失

目標を達成することは、実は利点だけではありません。

付随的にイヤなことも引き受けないといけない可能性があるので、損失についても理解をしてもらっておきましょう!

利点 損失
HPが完成した ・お客様に知ってもらえる

・信用に繋がる

・社会的責任が伴う

・方向転換しづらくなる

実際に実行段階での注意点

ここまで来れば、あとは実行するのみ。

実行段階で注意すべきことは、以下のとおり。

  1. クライエントが自分の責任で実行することを確認
  2. 実行の進捗度を確認

1)クライエントが自分の責任で実行することを確認

ここは実務上ではすごく重要なことですね。

その方策を選んだのも、実行していくのもすべてクライエントの責任であるということ。

これを理解してもらっていないとあとでトラブルに巻き込まれることがあります。

多田の経験

むかし、とある方から出版するためにどうすればいいのか相談を受けていました。

お互いの合意のもと決めた方策は「ブログを書くこと」。

クライエントはブログを50本ほど書いていたのですが、一向に出版の話は入ってこない。

で、キレられました。

「多田さんの言ってるとおりにしたのに、出版が決まらない。契約を破棄して欲しいと」

しっかりとクライエントの責任でやること。必ず結果に結びつくわけではないこと。忍耐強く続ける必要があること。

このあたりをしっかりと説明していなかった私の責任ですね。

キャリアコンサルタントはあくまで支援をすること。選択決断、方策、実行、結果について、クライエント自身が自分の責任のもとでやっていることを、ちゃんと理解してもらうこと!

2)実行の進捗度を確認

ここは、契約内容によりますが、クライエントさんの実行進捗について把握すること。

できる限りでサポートをしてあげることが大切。

多くの場合、実行をするうえで壁にぶつかります。そのときに、ひとりで悩んでいると挫折してしまいますよね。

継続サポートする場合は値段はアップ

実行の継続的サポートは、キャリアコンサルタント側にとっても負担がかかります。

なので、自分が納得できる金額をちゃんと設定してクライエントさんに伝えましょう。

私の場合だと、個別契約しているかたは、メール相談無制限、月1回コンサルをやっているので、年間安くても24万以上はもらっています。

しっかりと契約内容、金額を明示しておくことが大事です!

 

以上、システマティックアプローチ目標達成にむけての方策実行【キャリコン面接】について解説してきました。ぜひ、参考にしてくださいね!

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