オープンクエッションの効果とコツ【キャリアコンサルタント試験面接対策】

キャリコンサルタント試験【実技】対策ヒント集

実務で相談業務をやっていくうえで、なるべく効率的にクライエントさんのことを立体的に理解できることが要求されます。

もちろん、国家資格キャリアコンサルタント実技面接ロープレ試験に合格するためにも相談者さんの状況や考え、価値観、悩みを上手く把握できなければいけません。

ラポール形成のためには、伝え返し、言い換えスキルが基本ですが、これだけではクライエントさんのことを理解することができない場合も多々あります。

キャリアコンサルタント側から関わり合いの質問、自己探索に繋がる質問ができるかどうか。

質問には、開かれた質問(オープンクエッション)と閉ざされた質問(クローズドクエッション)があるのですが、幅広く情報を入手するうえではオープンクエッションは必須のスキルとなります。

オープンクエッションの効果とコツについて解説していきますね。

オープンクエッションの効果とコツ【キャリアコンサルタント試験面接対策】

オープンクエッション:「YES」か「NO」かでは答えられないような質問。

クローズドクエッション:「YES」か「NO」で答えられる質問。

面接ロープレ対策としては、前半はなるべく多めにオープンクエッションを利用して、クライエントさんに自由に話をしてもらいましょう。

「YES」か「NO」かで答えられるような質問をすると、情報に広がりを持たせることができません。

特に、出だし5分とか相談者さんに自由に話してもらうことが大切です。

誤解をしてもらいたくないのですが、クローズドクエッションを否定しているのではありません。

使ったほうがいい場面もあります。

クローズドクエッションの鉄則についてはこちらの記事でご確認くださいね。

ただ、出だしで「そこはオープンで聞いてあげたほうがもっと色々な情報を理解できたのでは」と思うことが少なくありません。

あとで事例を使いながら、説明していきますね。

私のイメージでは、質問回数のうち面談前半はオープンが8割、クローズドが2割程度。中盤以降は、半々くらいでいいかなと。

オープンクエッションの効果

オープンの効果は、なんといっても沢山の情報を話してもらえることですね。

そもそも相談者は、今の現状や悩みをキャリアコンサルタントにわかってもらいたいと思っています。

なので、少しだけオープンで関わってあげれば(自由に話せる状況を作ってあげれば)、どんどん情報を教えてくれるのです。

極端なことを言ってしまうと、丁寧にマをとって対応できれば、質問なんかしなくても沢山のことを話してくれるはずです。

ただ、試験は本当の悩み相談ではないですし、こちらかから少し促してあげないと話をしてくれなかったりするので。

あと、クローズドの場合は、どうしても話す範囲が限定されてしまいます。あと、場合によってはキャリアコンサルタントがどんどん誘導して進めているように感じます。

なので、リスクを取らないうえでも、前半はオープンで関わることをオススメします。

オープンクエッションのコツ

では、下記事例でオープンクエッションのコツをクローズドと比較しながら説明していきますね。

クローズドクエッションの事例

事例

新入社員23歳Aさん、営業事務

CL:この前仕事で大きなミスをしてしまい、今後仕事をやっていく自信がなくなりました。

CC:ミスをしてしまって、今後仕事をやっていけるか自信がなくなったのですね。いつのことですか。

CL:えっと、1ヶ月前です。

CC:ミスをして上司に怒られたということでしょうか。

CL:はい、かなり厳しく怒られました。何度も怒られているので自信がなくなりました。

CC:何度もですか。何回くらい怒られているのですか。

CL:そうですね。5回めくらいです。営業事務の仕事が向いていないのかもしれません。

CC:どんなミスをされたのでしょうか。

CL:営業担当の先輩から、お客様に契約内容の書類送付とお礼状を出しておくように頼まれました。慎重にやったつもりだったのですが、別の契約内容書類を送付してしまったのです。結果、お客様を怒らしてしまい契約破棄になってしまいました。先輩にもお客様にも大きな迷惑をかけてしまって、自分が情けないです。

CC:本来送らなければいけない書類とは違う書類を間違って送ってしまったということでしょうか。

CL:はい、勘違いしてしまったのです。

オープンクエッションの事例

事例

新入社員23歳Aさん、営業事務

CL:この前仕事で大きなミスをしてしまい、今後仕事をやっていく自信がなくなりました。

CC:ミスをしてしまって、今後仕事をやっていけるか自信がなくなったのですね。どんなことがありましたか。

CL:営業担当の先輩から、お客様に契約内容の書類送付とお礼状を出しておくように頼まれました。慎重にやったつもりだったのですが、別の契約内容書類を送付してしまったのです。結果、お客様を怒らしてしまい契約破棄になってしまいました。先輩にもお客様にも大きな迷惑をかけてしまって、自分が情けないです。

CC:お客様に契約内容書類を間違って送ってしまい、契約が破棄になってしまったのですね。先輩、お客様に大きな迷惑をかけて情けない気持ちになられたと。いつのことですか?

CL:えっと、1ヶ月前です。

CC:1ヶ月前ということですね。この1ヶ月間どんなことを考えられましたか。

CL:はい、営業事務という仕事は正確に慎重にできなければいけないと思うのです。それなのに、こんなミスをしてしまって今後営業事務の仕事はやっていけないと思います。

2つの事例比較

2つの事例を見比べてもらうと、オープンで関わったほうは具体的にどんなミスをしたのか。どんな気持ちになったのか、何を考えているかなど明確になっています。

一方、クローズド中心の関わりだと広く情報を入手することができていません。

もちろん、わざとこういう事例を作成したのですが、ロープレ対策講座をしているとこういうことは日常茶飯事です。

キャリアコンサルタントがどういった関わりをするかで、これくらい流れが変わることを知っておいてもらえれば。

オープンクエッションのコツ

オープンのコツは、まずは「WHAT」で考えること!

詳細は多田塾有料教材「魔法のど活用」で説明しているのですが、ボンヤリ聞いてみることですね。

「WHAT」とは、「どんな?」という意味です。

  • どんなこと
  • どんな感じ

と、少しだけ促してあげればいいだけです。

さらに、「具体的に」「例えば」とか併用すれば、よりオープンクエッションで聞きやすくなります。

私は、どんな受験生でもオープンクエッションがスムーズにできるようになるために、いろいろな文献を読み漁って法則を確立。さらに、講座の中ではそれを実践場面でいかにスムーズに活用できるのかを徹底してお伝えしております。

オープンクエッションが出来るようになると、支援をスムーズに進めることができるので頑張っていきましょうね!

 

以上、オープンクエッションの効果とコツ【キャリアコンサルタント試験面接対策】について解説してきました。ぜひ、参考にしてくださいね!

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