キャリアコンサルタント実技面接ロープレ試験の評価項目として、キャリアコンサルティング協会では「態度」、JCDAでは「傾聴」があります。
「態度」「傾聴」に影響を与える要素はたくさん考えられますが、その1つに「マ」の取り方が考えられます。
キャリコン実技面接を合格するために習得しなければいけない要素については下記記事もご確認くださいね。
「マ」の取り方で一番重要になるのが、クライエントさんが話し終わった後、どれくらいの「マ」をあけるかどうか。
もちろん、クライエントさんが話し終わっていないのに、かぶせてしまうのがNGなのは当然。話を取ってしまうことになるので。
ここまでひどくはなくても、話し終わったと同時にすぐにキャリアコンサルタントが話をしてしまうケースはとても多いですね。
上手な「マ」のとり方について解説していきます。
【キャリアコンサルタント面接対策】3秒の魔法「マ」の上手な取り方は?
なぜ「マ」を取ることが必要なのか。
クライエントさんが話してくれた内容を、まずは受け止めて考えなければいけません。
ビジネスの世界では、話してくれたことに対してサクッと対応できたほうが、頭の回転が早い人と評価されるかもしれません。
しかし、対人支援業務においてはまずは受容すること。相談内容にしっかりと寄り添って理解することが必要になります。
「時間ないし、そんな呑気に対応してられない」と思うかもしれませんが、たかだか3秒とかの話。
3秒を受容できることで、私のためにちゃんと考えてくれてるんだと信頼感が高まります。
さらに、3秒考えることで無駄な質問も省くことができるし、わかりやすい質問ができる可能性が高まります。
具体的な「マ」を取るためのヒント
- 「マ」を怖がらないこと
- 1、2、3と心の中で数える
- ロングトーンの相槌を上手に使う
1)「マ」を怖がらないこと
「マ」が取れない理由は、恐怖。
シーンとなると、なんとなく不安になってしまう。すぐ反応しないといけないように思い込んでしまっています。
すぐに反応したほうがいいと思い込んで理由はどんなことでしょうか。
- すぐに反応しないとテンポが悪いと思われるから?
- すぐに反応しないと拒絶しているように思われてしまうから?
- すぐに反応しないとバカっぽく見えてしまうから?
相談業務においては、このような考え方は一切不要です。
さきほどお伝えしたとおり、相談者さんの置かれている状況や感情、悩みをゆったりと受容することが最優先なんです。
なので、怖がらずに3秒の「マ」を取るように練習してくださいね。
2)1、2、3と心の中で数える
アタマでは理解できても、今までの癖が抜けないと、やっぱりすぐに反応しちゃいます。
この癖を取り除くために、まずは半強制的にクライエントさんが話し終わったら、心のなかで「イチ、ニー、サン」と数えるようにしましょう。
声に出さなくてもいいので、しっかりと数えてくださいね。
15分間のすべてにおいてこれを実行するつもりで。
最初は違和感しかありません。
でも、これくらいしなければ強制できないんですよね。
3秒待てるようになってきたら、あとはケースバイケースで0.5秒返し、1秒返し、2秒返し、3秒返しを自由自在に操ればいいですね。
3)ロングトーンの相槌を上手に使う
「1、2、3」と心のなかで数えるのと同じ効果があるのが、ロングトーンの相槌ですね。
通常の相槌は「はい、うん、えー、」とかですよね。
これでは「マ」が取れないので、あえて伸ばしてみる。
- 「あ~~~~~~」
- 「え~~~~~~」
- 「う~~~~~ん」
- 「なるほどね~~~」
- 「そうですね~~~」
あと、声に出るか出ていないかくらいの相槌をロングトーンで打つ(息を吸っている、吐いているような感じ)のも同じですね。
繰り返し、伝え返し+「マ」のテクニック
今までは、クライエントさんが話し終わった後の「マ」の取り方についてだったのですが、もう1つ大事なことがあります。
それが、繰り返し、伝え返しをしたあとの「マ」の取り方ですね。
練習をつんでいる人であれば、繰り返し、伝え返しはしっかりと出来るようになります。
ただ、繰り返し、伝え返しをしたあと、「マ」を一切空けずにそのまま「質問」にいくケースばかりです。
繰り返し、伝え返しをしたあとに、クライエントさんの様子をしっかり見ることを忘れないように。
何かしゃべりたそうにしているのであれば、ボールを渡してあげてもいいわけです。
この「マ」の取り方も習得できると、かなりラクに進めることができるようになります。
国家試験キャリアコンサルタント試験の場合は、60分のうちの15分間インテーク面談ということを考えても、急ぐ必要はありません。
しっかりとクライエントさんの様子をみて進めるようにしてくださいね。
以上、【キャリアコンサルタント面接対策】3秒の魔法「マ」の上手な取り方は?について解説しました。ぜひ、参考にしてくださいね。
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