国家資格キャリアコンサルタント試験11回合格発表!合格率、平均点、受験者数推移など感想

キャリコンサルタント試験情報(合格発表など)

2019年4月2日、第11回国家資格キャリコンサルタント試験の合格発表がありました。

合格率推移、平均点、受験者数など気になる点を見ていきましょう。

標準国家キャリコン試験は、2団体(キャリアコンサルティング協議会とJCDA)で実施されているのですが、過去には合格率でかなり開きが出てしまったこともあり、どちらの受験団体で受験するかによって有利、不利がでるのはいかがなものなのかと議論がありました。

ただ、第11回は過去にないぐらい両団体で合格率など近似することになり、その点では素晴らしい試験回だったのではないでしょうか。

第11回キャリアコンサルタント試験の合格率、受験者数、合格者数など分析

キャリアコンサルティング協議会(以下キャリ協)

JCDA

合格率ついての感想

まず、一番気になる合格率について。

学科

学科については、両団体とも合格率は約62.5%

過去10回の合格率推移をみても(下記参照)、今回の合格率62.5%は標準的出題だったと思います。

個人的にも、学科をあまりにも難しくするのは反対。

理由は、対人支援で一番重要なことはやはり理論、知識ではなくて、実際の面談なので。

学科合格率は50%~60%になるくらいで丁度いいと思います。

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実技

実技については、両団体とも合格率は約75%程度。

過去10回の合格率推移をみても(下記参照)、今回の合格率75%はかなり高いほうですね。

実技合格率が高すぎますね。

質の担保をはかるのであれば、70%超えはありえません。

合格率が高い理由について、下記のようなツイートしました。

https://twitter.com/tadajuku/status/1113307430660726785
国家資格キャリコンの実技合格率は、かなり高いですね。 受験資格に一定の条件がついていることが理由だと思いますが、そうであればもっと養成講座の内容を考える必要があるのではと感じます。 合格のハードルは下げて、その後の研修でスキルアップをはかるというのもわかるのですが。

ちなみに、受験資格は以下のとおり。

キャリアコンサルタント試験は、次のいずれかの要件を満たした方が受験できます(複数の受験資格に該当する場合は、いずれか一つを満たせば受験できます)。

  1. 厚生労働大臣が認定する講習の課程を修了した方【養成講座に参加して修了】
  2. 労働者の職業の選択、職業生活設計又は職業能力開発及び向上のいずれかに関する相談に関し3年以上の経験(※1参照)を有する方
  3. 技能検定キャリアコンサルティング職種の学科試験又は実技試験に合格した方
  4. 平成28年3月までに実施されていたキャリア・コンサルタント能力評価試験の受験資格である養成講座(添付2)を修了した方(平成28年4月から5年間有効)

※1 キャリアコンサルティングに係る実務経験について
上記における「経験」に該当するかどうかは、以下のいずれも適合するかどうかという考え方を基準に、個別に判断することになります。

  • キャリアコンサルティングによる支援対象者が、「労働者」であること。なお、ここでいう労働者とは、現在就業している方のみならず、現在仕事を探している求職者(ハローワーク等の職業紹介機関に求職の申込みを行っている方、学卒就職希望者等)を含みます。
  • 相談の内容・目的が職業の選択、職業生活設計又は職業能力開発及び向上に関するものであること。
  • キャリアコンサルティングが一対一で行われるもの、又はこれに準ずるもの(少人数グループワークの運営等)であること(情報提供に止まるもの、授業・訓練の運営そのもの等は含みません)。

おおむね、1)か2)になるのですが、圧倒的に【養成講座修了】で受験資格を得る方が多くなります。

そして、この養成講座受講によって知識、スキルが習得されているということを前提に、実技試験の合格率が高くても問題ないというスタンスになっていると考えられます。

ただ、個人的には疑問を抱いています。

国家資格である以上は、一定レベル以上の質の担保を図るべきだと思うのです。

合格後の継続的な更新研修というスタイルなのですが、こちらはポイント更新なので研修にさえ参加すれば誰でもキャリアコンサルタントとして更新できます。

もちろん、更新研修制度も意味がないとは思いませんが、せめて入り口の部分は50%程度の合格率にしておかないと、結局貢献できないキャリアコンサルタントが増えてしまい、社会に浸透しにくくなるのではないでしょうか。

第11回キャリアコンサルタント試験の平均点は?

キャリ協

JCDA

平均点についての感想

両団体とも、論述が36点前後。面接が61点前後。

論述

50点満点のうち約7割ですね。

両団体で問題が違うのはいかがなものか…との思いはありますが、最近は難易度も平均点もさほど変わりはありませんので、問題ないかなと。

面接とあわせて90点合格ということを考えると、平均点の35点以上は死守したいところです。

点数いい人であれば、40点を超えるのでしっかり書く練習をやっていきましょう。

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実技

100点満点の約6割ですね。

80点以上も狙えるのですが、そこはなかなか難しいので、まずは60点をしっかりと死守できる練習を積んでいきましょう。

合格者の多くは、60点~70点前半になっています。

なんといっても面接が一番の勝負どころになります。

もちろん、合格することが一番大事になりますが、ここで間違った練習をしてしまうと、もし合格できたとしても今後に悪影響を及ぼしてしまうことにもなります。

しっかりと基本を学んでくださいね!

動画でも解説してます!

良ければご確認くださいね。

第11回国家資格キャリアコンサルタント試験合格発表!合格率、難易度など感想

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