キャリアコンサルタント試験の種類、受験資格、内容は?国家資格とキャリコン技能士の違い?

キャリアコンサルタント試験種類受験資格試験内容、合格基準について解説します。

キャリアコンサルタントを名乗るためには、国家資格キャリアコンサルタント試験もしくは技能検定キャリアコンサルティング職種の資格を持っている(技能検定キャリアコンサルティング試験に合格)して、登録手続きを行うことが必要です。

イメージとしては、国家資格キャリアコンサルタント試験が3級(標準キャリコンと言われる)、その上にキャリコン技能士検定2級、1級(熟練キャリコンと言われる)がある感じです。

◆国家資格キャリアコンサルタント試験 (標準キャリコン)

「キャリアコンサルタント」とは、キャリアコンサルティングを行う専門家です。 平成28年4月より国家資格となりました。  キャリアコンサルタントの更新は5年ごとで、最新の知識・技能を身につける必要があります。

職業能力開発促進法(昭和44年法律第64号)に基づき、厚生労働大臣の登録を受けた登録試験機関が実施する国家資格試験

国家資格キャリアコンサルタント試験を運営する団体

ここは、ややこしいのですが2つの運営団体があります。

【厚生労働大臣の登録を受けた登録試験機関】

・JCDA
・特定非営利活動法人キャリアコンサルティング協議会

※ どちらの団体で受験しても、合格すれば「キャリアコンサルタント」として登録できます。学科問題は同じですが、論述問題の中身がやや異なります。

国家資格キャリアコンサルタント試験の受験資格

1. 厚生労働大臣が認定する講習(※)の課程を修了した方
(※)厚生労働大臣が認定する講習の一覧PDFあり(3枚もの)

2. 労働者の職業の選択、職業生活設計又は職業能力開発及び向上のいずれかに関する相談に関し3年以上の経験(※)を有する方
(※)経験に該当するかどうかは個別に判断あり

3. 技能検定キャリアコンサルティング職種の学科試験又は実技試験に合格した方

4. 平成28年3月までに実施されていたキャリア・コンサルタント能力評価試験の受験資格である養成講座(※)を修了した方
(平成28年4月から5年間有効)
(※)厚生労働大臣が指定する講習のPDFあり(4枚もの)

 受験資格の詳細については、上記どちらかの2つの団体にお問合せくださいね。

国家資格キャリアコンサルタント試験の内容

① 学科試験(JCDA と 特定非営利活動法人キャリアコンサルティング協議会 が共同で、同一日に共通問題で行われます。)

② 実技試験(論述および面接)

 ① 学科試験 と ②実技 (論述) 試験 は同日、同会場で行われる。

①、② 個別の受験が可能(別々に合格することが可能)

① ② 両方に合格 → キャリアコンサルタント名簿に登録 → キャリアコンサルタントとして名乗ることができる

 国家資格キャリアコンサルタント試験の合格基準や試験日程

合格基準

①学科:筆記 100点満点で70点以上
(四肢択一)

②実技 (論述&面接):150点満点で90点以上
論述 ⇒ 記述式50点満点
面接ロールプレイ ⇒ 100点満点

試験日程

学科、実技面接とも4か月サイクルで年3回 

◆国家検定キャリアコンサルティング技能士2級、1級(熟練キャリコン)

「キャリアコンサルティング技能士」とは、キャリアコンサルティング技能検定(国家検定)に合格した方をいいます。

キャリアコンサルティング技能検定では実務経験年数が受検要件として設定されており、キャリアコンサルティング技能検定が求める能力水準は、上記で説明した「国家資格キャリアコンサルタント試験」が求める能力水準の上位に位置づけられます。

具体的には、キャリアコンサルティング技能士1級は指導レベル、2級は熟練レベルとして位置づけられています。

国家検定キャリアコンサルティング技能士試験を運営する団体

【指定試験機関】

特定非営利活動法人キャリア・コンサルティング協議会が、厚生労働大臣から指定試験機関としての指定を受けて実施しています。

国家検定キャリアコンサルティング技能士試験の受験資格

1級受験は10年以上の実務経験 など

2級受験は5年以上の実務経験 など

 受験資格の詳細については、特定非営利活動法人キャリア・コンサルティング協議会にお問合せくださいね。

国家検定キャリアコンサルティング技能士試験の内容

① 学科試験

② 実技試験(論述および面接)

 ① 学科試験 と ②実技 (論述) 試験 は同日、同会場で行われる。

①、② 個別の受験が可能(別々に合格することが可能)

① ② 両方に合格 → キャリアコンサルタント名簿に登録 → キャリアコンサルタントとして名乗ることができる

①、②のいずれかだけ合格したときは、一部合格証書が発行され、合格したほうは翌々年度まで試験が免除される

技能検定キャリアコンサルティング職種の1級又は2級の学科試験、実技試験をそれぞれに合格した者については、キャリアコンサルタント試験の学科試験、実技試験のそれぞれに合格した者とみなされます。

技能検定キャリアコンサルティング試験に合格している場合は、こっちが上位資格となるため「国家資格キャリアコンサルタント試験合格」として登録申請が可能となる。

国家検定キャリアコンサルティング技能士試験の合格基準や試験日程

2級合格基準

①学科:筆記 100点満点で70点以上
(四肢択一)

②実技 (論述&面接)
論述 ⇒ 記述式100点満点で60%以上
面接ロールプレイ ⇒ 4つの評価区分ごとに、すべて60%以上の得点が必要

2級試験日程

学科、実技面接とも6か月サイクルで年2回 

(おおよそ①6月中旬7月中面接②12月中旬1月中面接)

1級合格基準

①学科:筆記 100点満点で70点以上
(五肢択一)

②実技 (論述&面接)
論述 ⇒ 記述式100点満点で60%以上
面接ロールプレイ ⇒ 4つの評価区分ごとに、すべて60%以上の得点が必要

1級試験日程

学科、実技面接とも年1回 

(おおよそ12月中旬1月中面接)

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