国家資格キャリアコンサルタント実技面接ロープレで、時間をどれくらい意識して進めればいいのか?
試験中に時計を見てもいいのかどうか。
結論からいうと、時計は見てもいいと考えています。
もちろん、何度も見るとクライエントさんがゆったりと話すことができなくなるので、最小限でさりげなく確認することが大事です。
試験における時間感覚と、あと実務における時間管理について解説をしていきます。
【時計問題】国家資格キャリアコンサルタント実技ロープレの時間イメージは?
キャリアコンサルティング協議会側の受験では、机上に時計が置かれています。
これは国家資格キャリコン受験だけでなく、技能士2級、1級でも同じですね。
なんのために、時計が置かれているのか?
普通に考えれば、キャリアコンサルタント側も相談者側も時間を把握した上で相談を進めてくださいね、というメッセージですよね。
時間管理するのも重要な役割
私は、相談業務においては時間管理もしっかりすべきだと考えています。
キャリアコンサルタントは決められた時間のなかで、その時のクライエントさんの状況や気持ちを勘案した中で、一番ベストな進め方を考えていきます。
お互いに集中してしまうとどれ位時間がたったのかわからなくなってしまって、終了間際で慌てることになりかねません。
国家資格キャリコン試験では60分のうちの15分
国家資格キャリコンは、インテーク面談60分(50分?)のうちの最初15分間という前提です。
この15分間をみて評価されることになります。
ということは、そんなに急ぐ必要はないんですよね。
実務的にいえば、60分という前提であれば下手するとずっとCLさんが話したいことをひたすら聴くだけで終わっちゃう感じです。
私もインテーク面談実施時には、「これまでの仕事内容、経歴など踏まえて、今どんな状況か教えてもらっていいですか?」という感じでお聞きしていきます。
相談者さんにもよりますが、長い場合は10分、15分としゃべり続けられるので「はい、うん、へー」とか相槌を打ってるだけですね。あっ、もちろんちゃんと聴きながらですよ!
試験なので少しだけ戦略も必要
時間のことばかり気にしてはいけないのは当然なのですが、試験となると評価ポイントがあることを忘れてはいけません。
試験評価項目についてはこちらの記事をご確認くださいね。
私は実技試験対策講座の中では、おおむね3分割で説明します。
5分/10分/15分ですね。
もしくは、前半/後半でざっくりと。
出だし5分では最低限やらなければいけないこと
- あいづち、うなづき、言語的追跡をしっかりとして信頼関係を構築していく
- 相談者が訴えたいことは何か(主訴、CLさんの問題点)を理解する
- 悩んでいる原因になっていることを掴むこと
- 今どんな状況なのか、どんな気持ちになっているのかを把握すること
そのあとも、そんなに変わりはありません。
できれば10分位までには以下のことも聞きだしておきたい感じ。
これまでの仕事、過去の出来事、体験
意思決定の場合は期限があるのか
周りのサポート環境はどんな感じなのか など
5分までしっかりと寄り添いながら進めることができれば、その後はある程度自由に聞きたいことをきけるかなと。
逆に最初の5分がしっかりと出来ないと挽回することは難しくなってきますね。
ラスト5分については、少しだけ展開を意識した関わり合いを!
展開方法のヒントについては、こちらの記事で書いていますのでご確認くださいね。
実務においての時間管理は?
試験とか関係ない場合は、置かれている環境、求められていることが最重要となります。
たとえば、面談時間が30分。目標は仕事紹介だったとします。
となると、最初の10分くらいでこの方の経歴、職歴、現在の状況、希望していることなど一気に把握しなければいけませんよね。
求められるキャリアコンサルタントの能力として、短時間でラポールを形成するスキルや整理能力が必要となります。
また、60分が3回セットの場合は、初回は相談者の経歴、思考グセ、性格特性、周りの環境、願望、欲求などゆっくりとお聴きして、2回目にそれを踏まえて行動目標を立てることができます。そしてラスト3回めに、トライした感想、結果、修正改善ポイント、さらに新しい目標設定を考えることもできます。
実務では結果を求められることも多い
実務ではのんびりと傾聴だけしてればOKということは少ないですね。
シビアに数値を求められる場合もあるでしょう。
なので、時間意識を高めて会社と相談者から求められていることを共にみたせるような立ち回りをできるように頑張っていきましょう!
以上、【時計問題】国家資格キャリアコンサルタント実技ロープレの時間イメージについての説明になります。参考にしてくださいね。
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