キャリアコンサルタント試験、カウンセラー資格、コーチングをされている方、またはそれを仕事にしていきたいと頑張っている人は、「傾聴」の大切さをかなり理解されているかと思います。
私ももちろん傾聴は超重要なスキルだと考えています。
ただし、聞き役に徹することが得意な人もいれば、不得意な人もいます。
もし対人支援業をやっていきたいけど、どうも自分は聞き役があまり合わないと思う人は、傾聴スキルの基本だけおさえて、話す側にまわってくださいね。
そのあたりについて、私の考えなどをもうちょっと書いていきますね。
自分がしゃべりたいほうですか?
もし、あなたがしゃべるほうが得意で、自分らしいなと思うのであれば、あえて聞き役にまわる必要はありません。
そもそも、話したい人がいて聞いてくれる人がいてこそバランスがとれますよね。
聴き上手な人があなたの魅力を引き出してくれます。
また、あなたが楽しそうに話をすることで、聴き上手なひとも輝くこことができるのです。
自分の視点をどんどん話をしていったほうがよいこともある
聞き役に回って自分の魅力を感じてもらうことは割と難しい
聴き上手ということが自分の魅力で、それを高く評価される場合もあります。
ただ、そういったケースって意外と少ないんですよね。
人は自分が持っていない考え方や、捉え方に憧れをいだきやすいです。また、反対意見を言われたときも心が動きます。
聞き上手の人は自分のことをべらべらしゃべりません。だからこそ、聴き上手なわけで。
となると、聞き上手な人がどんな考え方を持っているのか、それをどう捉えているのかなどわからないんですよね。
ひきつけるような魅力ではなくて、影で支えるような魅力ですかね。
「あなたと話をしているとすごく気持ちがいい」
「あなたと話していると元気になれる」 など
これがダメとか言っているのではなくて、あなたがどちら側の魅力を持っているか。
- 自分の考えをわかって欲しい
- わりと面白い視点に気づく
- 自分の体験や知識を教えることが楽しい
とかいう人は、聞き役にまわるより、話す側にまわったほうがいいかもしれませんね。
プロの対人支援者としてやっていくためには?
聞き役に徹することで相手の魅力を引き出す能力があるひとは、徹底的に聞き役のスキルを身につけるべきですね。
中途半端な聞き役のスキルを身につけると、結局付加価値がでないので。
それは、先程も書いたとおり、聞き役にまわるということは自分の色は基本ださないんですよね。それでも魅力を感じてもらうというのは、圧倒的に傾聴スキルが高いということ。
この人と話していると、いろいろなことに気づかせてくれる。
この人といると心が元気になれる。
色がないのに、その人の雰囲気、空気感に魅力があるということなんです。
そこまで到達しないと、プロとしてやっていくことはできません。
私の場合は?
ちなみに私は「教える」ことに徹底的にこだわっています。
多人数の講師業、少人数の講座運営、個人セッション、ブログ、SNS、すべてにおいて「教える」側でやっているんです。
その裏側に聴くスキルの重要性を意識しています。
傾聴スキルは大事だけど、土台としてしか考えていません。なので、私はいかにわかりやすく伝えるか。
どのタイミングで、どんな話を伝えることが一番効果的かを考えています。
そのためにも傾聴スキルが必須というスタンスです。
聞き役の訓練をするためには?
では、聞き役のスキルを身につけるためにはどうすればいいのか?
まずは、人と話をする場面すべてにおいて、常に相手が気持ちよくしゃべってもらえる訓練をすることです。
自分の考え、意見、体験談とかは相手から聞かれるまでは絶対に話さない。
常に共感、受容、質問だけで会話を楽しんでいきましょう。
以上、本当に自分が聞き役に徹する必要があるのかどうか。聞き役が得意なのかどうかを胸に手を当てて考えてもらえればと思います。
傾聴が大事、大事と言われますが(もちろん大事なのですがw)、自分の魅力という観点からどれくらい傾聴スキルを修得すべきなのかを考えてみてくださいね。
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