【キャリアコンサルタント試験】学科キャリア理論と実技面接ロープレの連動性は?

キャリコンサルタント試験【実技】対策ヒント集

キャリアコンサルタント試験を受験するときに、学科勉強でスーパー、シャイン、シュロスバーグ、クルンボルツ、サビカスなどキャリア理論を勉強します。

この勉強したキャリア理論をどう面接ロープレに反映できるのか。どうすればいいのか疑問を持たれる方もいます。

結論からいうと、国家資格キャリアコンサルタント試験では、どの理論を意識して対応したとか考える必要がありません。

というか、私の感覚では今後もそこまで理論に照らしあわせた対応をしなくてもいいと考えています。

このあたりについて、もう少し掘り下げていきますね。

【キャリアコンサルタント試験】学科キャリア理論と実技面接ロープレの連動性は?

たとえば、スーパーが提唱した「ライフキャリアレインボー」。役割(ライフスペース)と時間軸(ライフステージ)の2次元で捉えるものですね。

これを面接ロープレでどう使えるのか。

役割とは、子供、学生、余暇人、市民、労働者、配偶者、家庭人、親、年金生活者。

時間軸とは、成長期、探索期、確率期、維持期、下降期の5段階。

相談者が55歳くらいの男性であれば、維持期ということで「人生後半戦のライフキャリア計画」を一緒に立てていくことは大切だなー。

これからは労働者としての役割から、年金生活者、余暇人としての役割も大切になってくるのかな。

とか考えながら面接することもできますよね。

ただ、「人生後半戦のライフキャリア計画」とか「役割変化」への関わりは、スーパーのライフキャリアレインボーという理論を思い浮かべるまでもありません。

  • クライエントさんが何を悩んでいるか。
  • これからどうしていきたいのか。

を興味を持って聞いてあげれば、必然的にこういった話になっていきやすいと思います。

キャリア理論を照らし合わせることの効果

ただ、まったく効果がないのかいうと、やはり各種理論がアタマに入っていることによって、どのあたりを中心に支援していけばいいのだろうかという”あたり”はつけやすくなってきます。

さきほどのライフキャリアレインボーであれば、キャリア形成は職業上の興味や能力、スキルだけでなく、人生におけるそれぞれの役割から影響を受けること知っているから、これまでの自身の役割、これから5年、10年後の自身の役割変化について語ってもらう支援に繋げられます。

(ex)プランド・ハップンスタンス理論(計画された偶然理論)

ライフキャリアレインボー以外でも、故クランボルツ先生の「プランド・ハップンスタンス理論(計画された偶然理論)」などは、面接を進めていく上でもとても使いやすいです。

人生は予期せぬことが必ず起こりますよね。

その偶然の出来事をチャンスと捉えてもらうための支援ができないだろうか。意識的に前向きに捉えてもらうためには何が大事になってくるのだろうか。

もし、プランド・ハップンスタンス理論がアタマに入っているのであれば、偶然の出来事をキャリアに活かすための5つのスキルを前提に話をお聞きすることもできます。

こんなことを考えながら関わることができれば支援の幅も広がっていくかなと。

これ以外にも、キャリア理論をそのまま使えなくても、おおよそ理論の内容を知っていれば、展開しやすくなることは多いかと思います。

理論はあくまで振り返りのために利用する

個人的には、キャリア理論を面接ロープレに活かすレベルはキャリアコンサルティング技能士1級だけで十分かなと。

技能士2級では、シュロスバーグの「4S」を意識的に使う受講生は割と多いです。

  • 状況(situathion)
  • 自己(self)
  • 支援(support)
  • 戦略(strategy)

ただ、これも当たり前のことなんですよね。

もう少し具体的に説明するとこんな感じです。

【状況】

相談者さんのおかれている状況は?

悩む原因は何?

どんなことが起こったの?

その状況がどれくらい続く可能性があるの?

【自己】

その時の気持ちは?

自分の強みやスキルは?

自分の大事にしている価値観は?

仕事上での今のポジションは?権限責任は?

【支援】

家族に相談は?

同僚や上司に相談は?

公的機関、民間団体とかサービスは知っているか?

【戦略】

今後の方針はどうするか?

具体的にどんな行動がとれそうか?

いつまでに、どんな手順でやっていけそうか?

上記は、面接を進めていくうえで4Sに照らし合わせて把握しているのですが、これらは4Sを知らなくてもできちゃうわけです。

なので、絶対に必要というわけではないですが、把握すべきポイントを整理しやすいというメリットがあります。

具体例を使った「4S」の攻略については、こちらの記事でご確認くださいね。

面談終了後にチカラを付けていくために復習をする!

キャリア理論を知っていることで、どこを意識しながら関わっていけば良いのか。どんなことを理解すればいいのか。

こういった点でメリットはあると思います。

ただ、面談に慣れていない段階で無理にキャリア理論にくっつけようとすると、自然な関わりができなくなります。

そもそも論、こんなことを知らなくても相談業務は上手くできますので。

なので、私のオススメは面談が終わったら少しだけ時間をとって今まで習ってきたキャリア理論だとこのあたりが関連するのかなという感じで復習することですね。

復習することで、次回にむけて自身の引き出しが増えていきますので!

面談終了後に少しだけキャリア理論と照らしあわせてみて面談内容を整理してみることがオススメ!

 

以上、【キャリアコンサルタント試験】学科キャリア理論と実技面接ロープレの連動性は?について解説をしてきました。ぜひ、参考にしてみてくださいね。

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