キャリアコンサルタントが国家資格化されて少しづつ認知度も上がってきたかなと。ただ、実際はまだまだ知られていないし、社会的信用もまだですね。
- 何かしらキャリアの相談に乗ってくれる人なの?
- 仕事を紹介してくれる人ね!
って感じでしょうか。
世間の認識からすれば、転職会社やハローワークで仕事を斡旋する人というイメージだと思います。
半分はあっているのですが、本来はもっと人生に関わっていく相談をしています。
どんな人がキャリアコンサルタントとして向いているのか。また向いていない人はどんなタイプの人なのかをお伝えしていきますね。
【向き不向き】キャリアコンサルタントに向いている、向いていない人の特徴
そもそも「キャリアコンサルタントとは」どう定義されているのでしょうか。
厚生労働省では下記のように説明されています。
「キャリアコンサルタント」とは、キャリアコンサルティングを行う専門家で、企業、需給調整機関(ハローワーク等)、教育機関、若者自立支援機関など幅広い分野で活躍しています。
相談範囲は下記。
「キャリアコンサルティング」とは、労働者の職業の選択、職業生活設計又は職業能力の開発及び向上に関する相談に応じ、助言及び指導を行うことをいいます。
ちょっとイメージがつきづらいかもしれませんが、キャリアコンサルタントは相談者の仕事選び、人生を通じたキャリアデザイン、仕事能力アップなどを中心に、人間関係、健康、家族、お金のことなどもお話をお聞きしながら、相談者に前向きな気持ちになってもらうことや、行動に移せるように支援をしていきます。
広く捉えると「対人支援(サポート)業務」になるのですが、やはりこういう仕事が向いている人、向いていない人がいます。
個人的には、キャリアコンサルタントに興味を持っている時点で、大半の人は向いていると考えています。
というのは、そもそも自分のことでも精一杯なのに、他人のキャリアについてサポートしてあげたい(お役に立ちたい)と思っている時点で、かなり「人好きだな」と思うのです。
人の話を集中して聴いて勇気づけしてあげることって、かなりのエネルギーを消耗することですからね。
なので、基本はキャリコンに興味あったり、勉強をスタートさせている時点で向いているはずです。
ただ、私が長年対人支援業務をやってきて、向いていないなと思う人もいますので、まずはキャリアコンサルタントに向いていない人の特徴からお伝えしていきますね。
対人支援に向いていない人の3つの特徴
- 自分に自信がない人(自己肯定感が低い人)
- 自分の考えや価値観が正しいと思っている人
- 忍耐力がない人
1)自分に自信がない人(自己肯定感が低い人)
「えっ、私自信ない。ダメだ・・・」って思わないでくださいね。
現時点で仮に「自分に自信」が持てなくても構いません。ただ、いろいろ勉強をして実践を繰り返しながら、自己肯定感を高める努力は必要です!
相談者は、自己肯定感が低い人も沢山います。
自分もその気持ちがわかるからこそ、しっかりと自分で日々勉強、実践していくことで、いい支援につながりやすいです!
なので、今現在自信が持てなくても構いませんが、それを克服する気持ちだけは持つようにしてくださいね!
2)自分の考えや価値観が正しいと思っている人
これは、かなり重要ですね。
当たり前ですが人は全員違います。考えていること、大事にしていること、価値観、性格、強み、興味、健康状態、経済状況など、1人として同じことはありません。
なのに、キャリアコンサルタント自身の考えや価値観が正しいと決めつけて、相談者のことを受け入れようとしない。
これは対人支援者としてはあってはならないことなんです。
アドバイス、教えることがダメなのではなくて、相手の状況、価値観、考えなどを受け入れながら進めることが必須です。
3)忍耐力がない人
キャリアコンサルタントは相談者に何かしら気づきを与えて、認知の変化や行動変容、内面の変化を与えることが必要とされます。
これは時間がかかるんですよね。
忍耐力がないと、つい自分の考えを強要してしまったり、無理な目標設定をさせることで追い込んでしまったりします。
対人支援者はときにはじっくりと信じて待つことが必要です。
対人支援に向いている人の3つの特徴
- 相手の望んでいることを実現するために支援するのが好きな人
- 過去に仕事、キャリアで悩んできた経験がある人
- いろいろな支援方法を学んで実践することが好きな人
1)相手の望んでいることを実現するためのサポートが好きな人
対人支援は相手のお役に立つこと。相手の希望、願望を理解してあげて、そこに向かう道を伴奏してあげること。
どんな人でも壁にぶつかることがありますよね。
キャリア理論でいうとトランジション・アプローチと言われて、就職、転職、異動、昇格、降格、リストラ、定年、メンタル不調、出産育児、死別など「転機」にどう立ち向かっていけるのか。
キャリアコンサルタントは、とくに何かしら大きな心理的影響があったときに必要とされます。
こういうときに、相手の望んでいることを実現することが好きな人は対人支援に向いています!
2)過去に仕事、キャリアで悩んできた経験がある人
これは必ず必要なわけではないですが、過去に仕事、キャリアで悩んだことがある人は、自身が苦しんだ経験があるので、そのときにいろいろなことを考えたはずです。
たくさん本も読まれたかもしれません。
周りの友人や仲間に助けてもらった人もいるかと思います。
その時の体験、経験があると、相談を受けているときも状況は違えど、ツライ気持ちは理解しやすいかなと。
3)いろいろな支援方法を学んで実践することが好きな人
実は支援にはいろいろな方法があります。
これが正しいというのがないんですね。
しいて言えば、相談者さんの悩みが軽減されたこと。抱えている問題が解決できた方法が、結果的に正しい方法だったということ。
なので、いろいろな考え方、支援方法を広く学び続けなければいけません。
こういった対人支援方法を永続的に勉強することが好きであれば、引き出しの数が増えるので貢献できる機会が増えていきますね。
以上、キャリアコンサルタントに向いている人、向いていない人の特徴は?について解説しました。ぜひ、参考にしてくださいね!
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