【面談ツール】キャリアコンサルタントに必要な能力の学習方法指針【能力要件】

キャリアコンサルタント、対人支援に役立つ小話

キャリアコンサルタントは合格してからも継続学習することが必須です。

私もキャリコン資格を取得してから、受験生指導と並行しつつ、たくさんの関連書籍を読み、ブログで情報発信を続け、自身でコンテンツを作成しながら自己研鑽に励んでいます。

キャリアコンサルタントに求められる能力は多種多様で、どのようにスキルアップを図っていけば良いのか。

かなり難しいところですね。

個人の頑張りだけでなく、国・組織としての方向性も大事になってきます。

当記事では、厚労省【キャリアコンサルタントの継続的な学びの促進に関する報告書】をベースに噛み砕いて私なりの意見を書いていきます。

【あるべきキャリアコンサルタント像】必要な能力の学習方法指針

あるべきキャリコンサルタント像を簡単に伝えると以下の3つとなります。

  1. 影響の重要性を肝に銘じること
  2. 自分のことを深く理解していること
  3. 人間性も備えること

1)影響の重要性を肝に銘じること

キャリアコンサルタントは自らの助言・指導等がクライエントに大きな影響を及ぼしうることを常に肝に銘じ、また、常に自らの能力・態度等の課題に目を向け、その解決に取り組むべく「学び」を継続していかなければならない。

当然、最終的にはクライエントさんが自らの意思で決めるので、それについては自己責任であるべきです。

つまり、クライエントさんは自らで選択決断したことに対して責任を持つこと。

キャリアコンサルタントの責任ではありません。

ただし、キャリアコンサルタントは相談のプロ。

あなたが助言、提案、指導したことは、クライエントさんの意思決定、行動に大きな影響を与えます。

信頼を寄せてもらっているのであれば、その影響力はなおさらのこと。

だからこそ、常に継続的にスキルアップすることを誓って、クライエントさんと向き合うことが必要になるのです。

影響力を持つことは悪いことではありません。利己的な感情、偏った価値観、決めつけ、押し付けで対応することは許されません。人間なので失敗する部分、足りない部分があることも理解して、臆することなく前向きに研鑽していきましょう!

2)自分のことを深く理解していること

キャリアコンサルタントは自らの自己理解にも努めなければならない。さらに、自身の活動の基にある理論的根拠やキャリア形成・能力開発における意味づけなどを説明できる力が必要である。

他者の支援をするときに、やはり「自分」のことを良く理解しておく必要があります。

私はこれを「自分軸」と言っているのですが、キャリアコンサルタントに「軸」がないと、なんとなく頼りないんですよね。

助言、提案、指導するときに、自信を持って伝えなければいけません。

それは、無意識に言葉、態度にあらわれてしまいます。

  • 自分の強みを明確に言えますか?
  • 自分のベースにある対人支援スキルが何か言えますか?
  • 自分の弱いクセなどを把握していますか?
キャリアコンサルタントとして活動するのであれば、自分のことを深く見つめることを疎かにしないでくださいね!クライエントさんの自己理解のまえに、まずは自分自身のことを理解できるようにしておきましょう。

3)人間性も備えること

指導的立場のキャリアコンサルタントは、豊富な実務経験のほか、専門家としての学術性や指導者としての人間性も備える必要がある。

これは、指導的立場にあるキャリアコンサルタントに求められる像ということですが、個人的には指導者であろうがなかろうが、まったく関係のないことかなと。

確かに、実務経験については標準レベル合格者では足りない場合は多々あるでしょう。

しかし、専門家としての知識や人間性については、指導レベルだから必要なのではなく、全員が意識すべきです。

もちろん、よほどの人格者でない限り、どんな人にも弱点があります。特に、個性がある人は悪い点もクローズアップされやすいです。

ただ、その弱点に目をつけて「人間性に難あり」と考えてしまうのではなくて、個性ある人は自由に伸び伸びと行動することも必要だと考えます。

でないと、最初から決められた枠内のキャリアコンサルタント(お利口さん)しか育たずに、広がりが期待できないのではと。

もし、それが行き過ぎてしまった場合(もちろん倫理規定の枠内)は、指導をうけて修正すれば問題なしだと思います。

指導者としての大きな器とともに、小さくまとまり過ぎないこと。「人間性」だけを求めてしまうと、批判されることに恐怖心を持つことになり、積極的な活動に支障をきたす場合も。「人間性向上」は必須条件だけど、あくまでも自分の個性を活かすことを忘れないでくださいね!

具体的な8個の学習項目

では、もう少し具体的に資格取得後の継続学習項目を見ていきましょう。

①個別面談スキル(下記、ピックアップ)

②倫理

③法令・制度

④ツールの活用方法(下記、ピックアップ)

⑤多職種連携に関する知識

⑥組織への働きかけ手法

⑦クライアントの特性理解

⑧制度上位置付けられた役割の理解 など

この中から2つだけピックアップして、個人的な意見を補足しておきますね。

①個別面談スキル

メンタルヘルスなどにかかわる心理的な面談とは異なり、キャリア形成に向けて自らのモチベーションを開発し行動を実践できるような気づきや支援を行う個別面談スキルを学習し獲得していくことも重要である。

上記では、相談者のモチベーション支援を例にだしていますが、ここを深く学ぶためには「心理学」の分野に足を突っこむ必要があるのではないでしょうか。

私は「モチベーション論」「行動心理学」「深層心理学」など勉強してきましたが、支援をするうえではかなり重要だと感じています。

養成講座、更新講習では、学んだとしても表面上の部分だけであり、そうなると各個人が興味のある分野を勉強することが要求されるのかなと。

ただし、一番の問題はこれらを学んだとしても、心理学は「自分で実践できてなんぼ」の部分もあるんですよね。言葉の重みが違います。

となると、ある程度キャリコンサルタント自身が実践して効果を感じ取れていることが必要になるので、学ぶだけでなく日々実践者であり続けることが大切です。

キャリアコンサルタントがモチベーション、行動心理をカバーするためには、「知識+実践」が必須。表面上のスキルを学ぶのではなくて、自分実験をくり返しながら落とし込みましょう!

④面談ツールの活用方法

クライアントの自己理解の支援等のためのツールが数多く開発・提供されているが、キャリアコンサルティングの質向上のためにはこれらツールに習熟し、その理論的背景も踏まえて活用することが重要な課題となる。

厚生労働省から出てる労働者等のキャリア形成における課題に応じたキャリアコンサルティング技法の開発に関する調査・研究事業

たとえば、こんな感じのツールが開発されています。

上記については、活用方法など動画での解説もあります。

私はすべての動画、すべてのツールをチェックしましたが、これらを本当に実践でちゃんと理解して臨機応変に活用できるひとは5%にも満たないと感じます。

これはツールが悪いのではなくて、どういった場面で一番効果が高いのか。

場合によっては、あなたが対象にする方にはアレンジが必要な場面もあるでしょう。というか、持ち時間や対象者などを考えると、アレンジは必須かなと。

わたしの考えはツールはあくまでも補助的役割。まずはこれらのツールを確認して、そこから自分なりに使いやすいようにアレンジすることが、深い理解に繋がるのではないでしょうか。オリジナル開発をやってみてくださいね!

 

以上、【能力要件】キャリアコンサルタントに必要な能力の学習方法指針について私なりの意見をお伝えしました。ぜひ、参考にしてくださいね。

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