国家資格キャリアコンサルタント試験を受験される方の大半は、どこかしらの養成学校に通われます。受験資格を得るために養成学校に通う人もいますし、実務経験ありで受験資格はあるけどしっかりと体系を学ぶためにスクールに参加する人もいます。
目的は様々ですが、養成学校の講座に参加すればそれだけでキャリコン試験に合格できるのでしょうか。
結論からいうと、わりと勉強することが得意で、かつ、基本的傾聴スキルが身についていれば合格することは可能だと思います。逆に、勉強が苦手なひと、傾聴スタンスに難がある人は、養成講座だけでは不十分かなと。
そのあたり解説していきます。
養成学校の講座だけでキャリアコンサルタント試験は合格できるか?
養成学校の講座って、不思議なんですがど真ん中で試験に合格するための講座ではないのです。
ひとまず試験対策は置いといて、キャリア全般について必要な内容を学んでいく感じです。大学で専門的なことを学ぶイメージですかね。
いわゆる税理士、会計士、社労士など合格だけを目指す資格専門学校ではありません。
養成学校のHPにはそういったことが書かれていない
実は、マンパワー、GCDF、産業カウンセラー協会、リカレントなどの養成学校のHPやパンフレットには、あまりそういったことが書かれていないんですよね。
どちらかというと、試験対策講座もバッチリとやってくれるようなイメージを持ってしまいます。
ただ、実際には上記でも書いたように、私は大学のような専門知識を学ぶ場所だと感じています。
養成学校の講義に参加した感想
私はバリバリに資格専門学校で講師をしていましたので、合格させるための講義しかやってきませんでした。
なので、最初講義を受けたときに「ん?いつ合格するためのコツや説明に入ってくれるのだろうか?」と違和感を感じたことを覚えています。
正直、驚きました。
大学のような「専門知識」を学ぶための学校と最初から納得して参加することができていれば、ギャップもなかったと思います。
別に、こういう目的だとわかっていればそれでいいのですが、私は勘違いしていたので。
実際、私と同じような認識の方はかなりいるのではないでしょうか。
養成講座での学科と実技対策は?
学科対策
試験対策ど真ん中ではないですが、それなりにしっかりとしたテキストは提供されます。なので、学科対策としては、全体像もつかめますし量が足りないこともありません。
ただし、試験に直結するような感じではないので、このあたりはそもそも勉強が得意かどうかだと思います。
勉強が得意な方であれば、養成学校で提供されるテキストと、あとは(株)TADAJUKUの学科試験研究サイトやみんなで合格で過去問を勉強すれば十分合格できると思います。
実技(論述、面接ロープレ)対策
学科よりも問題になるのが、実技対策ですね。特に面接ロープレ対策です。
養成講座でも、面接ロープレの練習時間はあります。
講師から簡単なコツやポイントも解説はあります。
しかし、私のときはまったくといっていいほど物足りませんでした。まず、講師がずっと付きっ切りで見てくれるわけではありません。
講師1名に対して20名ほどの受講生を見れるわけがありません。ちゃんと指導をしてもらうのであれば、受講生3名に対して1名の講師がつく位でないと無理ですね。
さらに、ロープレのフィードバックは、かなりの経験値と知識量が必要となります。講師により能力差がかなり出やすいのです。
なので、養成講座でロープレ習得を期待することはできませんね。
仲間内で練習を積む
養成学校では仲間ができます。
さすが対人支援に興味を持っておられる方ばかりが集まるので、クラスの雰囲気は良くなることが多いですね。
なので、養成講座外で集まって仲間内でロープレ練習をされたりしますね。
うまくいけば、これで合格レベルに達することはできると思います。
ただし、ロープレフィードバックは先程も書いたとおり、かなりの能力が要求されます。
このあたりについては別記事に譲りますが、ちなみに私のロープレ対策講座は口コミ、紹介で常に定員一杯になっています。
いかがだったでしょうか。
養成講座に参加することで体系的な学びは出来ますが、試験対策としてはやや心もとないというが現状です。
(株)TADAJUKUでは、キャリアコンサルタント試験対策に特化した教材を多数そろえておりますので、うまく利用してくださいね。さらに、合格が最終目的ではありませんので、資格活用法についても並行して学んでいきましょう。
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