キャリアコンサルタント試験に不合格になってしまった時に、いったん次回受験を飛ばしたり、受験を断念しようと考えたりする場合があります。
もちろん、自身が納得して判断すればいいのですが、不合格のショックから冷静な判断ができなくなってしまい、短絡的思考で方向性を決断してしまうこともあります。
私は過去に会計士試験に8年間も合格できず苦しんだ経験もあり、不合格になったときの気持ちは誰よりもわかっているつもりです。
さらに、大手資格専門学校会計士の講師時代、キャリアコンサルタント試験対策講座を運営して7年にわたり、資格業界に関わってきているので、いろいろなケースを見てきました。
なので、ひとまず私なりの考え、アドバイスを書いておきますので参考にしてもらえればと思います。
キャリアコンサルタント試験不合格時に次回受験見送るか?
まずは、次回の受験を見送るかどうかについて。
一番大事なことは見送る理由ですね。
- 1回アイダをあけて落ち着いて考えてみたい
- 仕事が忙しくなる時期なので負担も考えると次回は飛ばしたほうがいいと判断
- 今回後悔ないくらい勉強したのに合格できなかったので、ひとまず静観したい
- 経済的な負担を考えると連続では受験しづらい など
このなかで、最後の経済的な面は仕方がないかなと思いますが、上記3つについては飛ばすメリットよりもデメリットのほうが大きいかなと。
確かに、アイダをあけることで気持ちの整理ができて心身リフレッシュして受験できるかもしれません。
しかし、学科知識にしろ、ロープレ面接スキルにしろ、アイダを空けてしまうと間違いなく錆びついていってしまいます。
受験を再スタートするときに、また思い出しながら勉強をしなければいけなくなるので、個人的には労力も時間も大変になるかなと。
悪い「流れ」を引き寄せてしまう可能性
あと、危惧することは「流れ」なんですね。
頑張ったのに受験で報われないひとは、目に見えない悪い流れに入っちゃうことが多々あります。
たとえば、あなたが飛ばした次回の受験が超簡単な試験で合格率も高かった。で、あなたが再スタートで頑張ったときに、難易度が高くなってしまったなど。
それは、確率論なのでわからない話と言われればそうなのですが、「流れ」に乗れない人というのは自分が後ろ向きな気持ちで決断したことが、上手くいかない流れを引き寄せてしまう可能性も高いのです。
なので、次回受験しないと決断する場合は、本当に前向きに(自己正当化ではなく)選択決断するようにしてくださいね!
【受験断念】キャリアコンサルタント資格を諦めるのか?
次回受験を飛ばすよりも、もっと冷静に判断するようにしてくださいね。
本当に後悔はないでしょうか。
不合格になってしまって、もしかするとこの資格に魅力も価値も感じなくなってしまった人もいるかもしれません。
- こんな資格はなくても構わない
- 養成学校で勉強をやり始めた当初からちょっと違和感を感じていた
- 勉強中にキャリコンの将来性、仕事の実情がわかってこの資格はなくてもいいかなと思った など
たしかに、こういう側面があるのかも知れません。
あなたにとって、現時点では魅力的な資格でなくなっているのかもしれません。
ただ、それでも受験断念をすることはいつでも出来るんですよね。
せっかく一度は志した資格だし、あと少しのところまできているのに諦めるのは勿体なくはないですか?
何回くらい受験すべき
個人的には、標準キャリアコンサルタント試験の場合であれば、年3回 ✕ 2年=6回受験して、これでもダメなら、もしすると諦めるタイミングなのかもしれません。
6回は多すぎるかもしれませんが、国家資格になる前とかはJCDAの場合6回まで受験される方は結構な割合でいたんですよ(受験資格が切れる)。
なので、このあたりが受験断念するひとつの目安になるかなと思っています。
あと、『キャリコンに向いてる、向いていない』の記事も参考にしてみてくださいね。
本当に自分が「向いていない項目」に全部当てはまったり、「向いている項目」にまったく当てはまらない場合は断念することも良いかもしれませんが、私の経験上は、このような人は1000人いたら1人くらいの割合しかいないので。
リベンジに向けてやるべきこと
受験断念もせず、受験も飛ばさずに次回にリベンジを目指す場合。
頑張るのはいいのですが、やはりヤミクモに努力してもまた同じような結果になってしまいかねません。
ここは冷静に、一度これまでやってきた勉強法、練習法、本番の心身状態について振り返りをしておきましょう。
振り返り、見直しポイントをいくつか紹介していきますね!
学科の場合
学科見直しポイントは以下のとおり。
- 過去問は最低6回ぶん以上、☓肢の理由確認、◯肢は正確な暗記ができているか
- 重要論点、頻出論点については徹底的に暗記ができているか
- 苦手な分野、論点はないか。全体的に漏れているところはないか
- 重箱のスミを突っつくような勉強法になっていないか
- 文言上から◯肢、☓肢の峻別をテクニック的にできるようになっているか など
あと、こちらの記事も確認するようにしてくださいね。
実技の場合
実技は、論述と面接を分けて書いておきますね。
論述見直しポイント
- わかりやすい文章になっているか
- 汚い字になっていないか、誤字脱字がないか
- 時間配分は間違っていなかったか
- あんまり大きな字で書いてしまっていないか
- キーワードを盛り込みながら点数を落とさないような工夫ができていたか など
面接見直しポイント
- 緊張しすぎていなかったか
- 次の質問のことばかり考えていなかったか
- 伝え返し、言い換えをベースにしてゆったりと進めることができていたか
- クライエントさんの気持ち、感情に寄り添うことができていたか
- クライエントさんの価値観、考えを大事に受け止めることができていたか
- 重要な登場人物を出しながら進めることができていたか
- クローズドクエッションで質問攻めになっていなかったかどうか
- 堂々巡りになっていなかったか など
あと、こちらの記事も確認するようにしてくださいね。
以上、キャリアコンサルタント試験不合格時に次回受験見送るか?【受験断念】について、お伝えさせて頂きました。ぜひ、参考にしてくださいね。
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