【キャリアコンサルティング協議会】実技論述試験模範解答(解答例)の道筋

キャリコンサルタント試験【実技】対策ヒント集

キャリコン試験対策塾8年の経験を活かして、国家資格キャリアコンサルタント試験実技論述試験、キャリアコンサルティング協議会側の模範解答(解答例)までの道筋について、1つひとつ丁寧に解説していきます。

対策のヒントについて何回かに分けて考えていきますね。

まず今日は概要と問1まで。

※第15回から出題形式が変更されましたが、本質的に問われていることについては、変わりはありません。その点を踏まえて、ブログ内容をご確認くださいね。

JCDA側の論述模範解答への道筋はこちらからご確認ください。

【国家資格キャリアコンサルティング協議会】実技論述模範解答の道筋を解説

論述試験は試験実施団体である、キャリアコンサルティング協議会から正式な解答は公表されません。

ということは、実際に受験生がどのような解答を作成して、実際にどれくらいの点数だったのかのサンプルを集めて、分析することが重要となります。

幸いTADAJUKUでは、多くの方にご協力頂き、高得点を取るためのポイントを把握することができています。

そのあたりの考え方を、お伝えしていきますね。

これから論述解答例ポイントを解説していくにあたり、ベースになっているのは過去受験生の「再現答案+実際の点数」に基づくものです。無料サイトなので、すべて公開することはできませんが、ぜひ参考にしてくださいね。

キャリ協会論述試験の概要、時間配分など

キャリ協会論述は解答行数がたったの15行しかないので、焦らずに解答しましょう。

配点と共に確認しておきます。

★第14回までの試験

問1(10点):2行

問2(10点):4行

問3(30点)

(1)各1行ずつ

(2)7行

★第15回受験以降

問1(10点):2行

問2(10点):2行

問3(20点)

①あなたが考えるCLの問題(10点):2行

②その根拠(10点):3行

問4(10点):6行

時間配分

まずいつもと同じ設問かどうか確かめる。

そのあと、ざっと事例記録を確認。再度事例記録をマークしながらじっくり確認。

ここまでで10分もかからないと思います。

★第14回までの試験

設問1は4~5分以内。

設問1終了時点で、必ず15分以内に終わらせておきたいですね。この時点で残り35分。

設問2で約10分。

設問3(1)1つめと(2)を連動させて考えて解答作成する。これで約20分弱かけても構いません。

設問3(1)は2つ提案をしなければいけません。できるだけ、同じような提案にならないようにしましょう。少し違った視点、角度からの提案を考えることになります。1つはすぐに思いつくはずなので、それを1つめに書いて、(2)で具体的な働きかけを書いていきましょう! そのあと、残っている時間で(1)2つめの提案を埋めるといいですね。

解答ボリューム、配点からしてもあきらかに問3を重視すべきです。

問3の内訳は示されていませんが、予想では(1)が5点づつで10点。(2)が20点といった感じでしょうか。

点数配分が高いところに時間をかえるのが鉄則!設問2までをサクサクと終わらせてしまい、残った時間をすべて使って設問3を納得いく解答に仕上げていきましょう!
★第15回の試験

正直、問4は6行書かないといけないのに配点が10点しかないというのは、効率かなり悪いですね。まずは、問1問3までを、しっかりと時間をかけて点数取りにいくことをおすすめします。問4については、行数を埋めないと印象は悪くなるため、その時間だけはちゃんと確保(逆算)して、問3の内容を踏まえながらサクサク書ける練習をしましょう!

過去問第9回論述試験を参考に問1を考えてみます

概要

著作権の関係上、過去問を掲載することはできません。各自で過去問を見ながら確認のほどお願いします

【事例記録】学生就活

  • CLは小さい頃から電車運転士に憧れ
  • 高校卒業時の学校推薦枠の選考バツ⇒鉄道会社を目指せる専門学校へ
  • 大手鉄道会社数社の採用試験不採用

幼少期から憧れ続けてきた電車の運転士になるために、企業研究もエントリーシートも頑張ってきたのに就活がうまくいかない学生さんの相談です。

結果が伴わず、落ち込んでいる学生さんに対してインテーク面談でどんな関わりが必要でしょうか。

ここからは模範解答、解答テクニックとは関係なく考えてみようと思います。

受容、励ましの重要性

まず、クライエントは自分がどれだけ運転士になりたいと思っているか、ここまでかなり頑張ってきたことに対してキャリアコンサルタントに理解をしてもらいたいと思っています。

インテーク面談で大事なことは、関係構築ですよね。

まずはクライエントの訴えをすべて受け止めることが大事

さらに、今回の事例であれば、かなり落ち込んでいる様子も伺えるので、小さな励ましの関わり合いができると、なお良いかと思います。

あまり初対面の人に大袈裟な対応は、逆効果になりやすいです。さらっと励ましてあげましょう。

どんな関わりあいをしてあげたいですか?

励ましの上手なキャリコンさんであれば、この相談をうけてすぐに「すごく頑張ってこられたんですね」と励まし、賞賛から入るでしょう。

さらに、感情反映を重視する人であれば、「すごく頑張ってこられたんですね。ずっと想い続けてきた夢なので、上手くいかなくてショックで不安も大きいですね」といったように、気持ちにスッと入り込む対応をするかと思います。

出だしでCLの言ってない言葉を使うことはダメなのか?

ただ、上記後者の対応は、まだクライエント自身から「ショック」「不安」という言葉は言ってません。これがダメなのか?

正直、まったく問題ありません。

特に今回の事例であれば、強い想いを持ち続けていること、努力もしてきたことを考えると、確実にショックを受けているとわかりますので、こういうケースではすぐに感情反映すべきだとも言えます。

ただ、言葉選びが上手な人。感度が高い人でないと、ケースによってはいきなり言い換えたり感情の明確化をすると、いきなり「違います」と言われかねないんですよね。

なので、ダメではないのですが、リスクはあるということです。

空欄AのあとのCLの反応は?

試験では、CCの関わり合いに対して、CLがどんな反応を示したのかが決まっています。

今回、CLは運転士になりたかった理由を「小さいころから電車が好き」と理由を少し追加したことと、どうしても鉄道会社に入りたかったので就職に有利な専門学校を選んだことを強調しています。

ということは、CCはこのあたりの回答に繋がるような関わり合いをした可能性が高いということです。

空欄Aの手前CL1では、専門学校のことは発言していません。CCが先手をとって専門学校というキーワードを盛り込んだかもしれないですね。

個人的にはこんなかかわり合いもありかなと

模範解答ではありません!ご注意を。
「運転士になる夢を実現するために就職に有利な専門学校も選んで就職活動もすごく頑張ってこられたんですね。ずっと想い続けてきた夢なので、上手くいかなくてショックで不安も大きいですね」

無難に試験対応だけを考えると、問1はリスクを取らずに「伝え返し」で対応してくださいね。

続き、問2はこちら▼

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